数独の解き方と解析ソフト(お爺さんのナンプレT)

初級編


 ここではナンプレのルールから生じる基本を確認します。初級編の問題は比較的単純なものが多く、通常5〜15分程度で解答できます。
【基本1】
あるエリアの数字は、同一エリアと属する列と行を制限します。
  ⇒E(5f)の5は、Eエリアとタテ5列、ヨコf行に5が入らないよう制限します。
【基本2】
あるエリアの数字は、他のエリアの制限を受けます。
  ⇒C(9c)、E(4e)、H(6g)の6は、★B(5b)の6を決定します。

       【基本1】                   【基本2】

 これが判れば、ナンプレを解く初級編の3つの技法が理解できます。


1.初技法1(タテヨコ記入)
 ナンプレの基本は、あるエリアの数字は他のエリアの制限を受けますので、それを利用してタテヨコからそれぞれの空マスに数字を記入するタテヨコ記入です。どの数字から、どこからスキャンしてもかまいませんが、お薦めは・・・・
 @数字は1から
 Aスキャンするのは9列→1列(右から左)  右利き用
 B次に1行→9行(上から下)
 C1が終われば順次2→9
 D第1回目の全体スキャンが終了したら、第2回目として同じことをにする
 E全体スキャンしても記入できる数字がなければ、タテヨコ記入を終了
   (注)途中エリア、行、列の8つの数字が記入できれば残りの数字もその時点で記入

黄C(8a)と緑B(4b)によりA(3c)の★には、4しか入りません。

2.初技法2(串刺し)
 初技法2と3は初技法1(タテヨコ記入)を補足する有力な技法です。下のナンプレでは、緑C(7c)によりFの2の入るマスは青9列しかありません、よって★のエリアI(8h)は2に決定します。              

 次の例は少々複雑になりますが、串刺しの応用例です。この状態で★は9に決定しています。エリアDで串刺しになり、Gで9が入る可能性があるのは黄G(2g)とG(2i)です。エリアIで9が入る可能性があるのはI(9g)とI(9i)です。どちらに9が入れば他方に9が入ります。従ってHエリアの■には9が入る可能性はありません。従って5列では★に9が入ります。
  ★⇒9

3.初技法3(隠れ串刺し)   (注)隠れレーザーとも呼ばれます。
 串刺しの応用例といえる技法でこの技法も多用されています。黄E(6e)と緑A(3b)の6により、エリアDの6の入る可能性は青2列しかありません。従って、G(1h)の★には6が入ります。


  この初技法3の使用頻度は高く、中級編でもよく用いられます。A(3c)の★に注目してみます。黄a行に6があります。緑E(6d)が6ですのでB(6b)にも6は入りません。エリアBで隠れ串刺しになっています。中級編の数記入で精査しますと3列に入る数字は、125678です。★に注目すると可能性のあるのは16のみですが、隠れ串刺しにより★には6は入りませんので、★は1に決定します。
 ★⇒1

それでは実際の例題で初級編の技法を確認しましょう。
【初級・例題】






この例題はお爺さんのナンプレ解析ソフトでは、レベルは初級で瞬時(0.05秒)に解けます。
【解答】
         


   ここまで理解できたら次は中級編に進んでください!